水の妖精ハミュンはとっても好奇心旺盛な女の子。
　今日も雪が降りしきる窓の外を見て
「きれいだなぁ」
　と思っていました。

「街に行ってみよっと♪」
　と言って、ハミュンは元気よくお外へと飛びだしました。
　白い雪はシュガーパウダーのように降り続けます。

　街は一面銀世界になっていました。
「すっごーいすっごーい！！」
　ハミュンは喜びながら街中を飛びまわりました。
　やがて、一件のお店につきました。

　それはてぶくろやさんでした。
「こんにちわ」
　ハミュンが元気よく挨拶をすると
「はい、こんにちわ。小さなお嬢ちゃん」
　白髪のおばあさんも挨拶を返します。

「はい、作っておきましたよ」
　おばあさんはそう言って、ハミュンにてぶくろをわたしてくれました。
　ちっちゃく柔らかくて、とってもあったかいハミュンお気に入りのてぶくろです。
「ありがと〜！！おばあちゃん、大好き！！」
　ハミュンは嬉しそうに飛びまわります。

「おばあちゃん、またくるね！！」
　ハミュンはお礼をいうとお店を出ていきました。
　手袋のおかげで、寒くはありません。
　おばあさんの優しさが、ハミュンにはとっても嬉しかったのでした。