主な登場人物紹介

アニスティ＝フラーレン（アニス） 　　フラーレン王国の第三王女。１６歳。 　　先代国王（アニスのことを溺愛していたおじいちゃん）の死を目の当たりにし、薬剤調合師を目指すようになる。 　　様々な苦難、困難を乗り越え、伝説の薬剤調合師サフィウスに弟子入りを果たすが、不運なことにその師匠にも先立たれてしまう。 　　今は人里離れた森の中で、師匠の残した書物を相手に奮闘中。 　　秘薬や妙薬を求めて訪れる人達の依頼で生計を立てているが、時々お城からじいやがやって来て、いろんなおせっかいを焼かれる。

サフィウス＝クローセ（サフィ） 　　伝説の薬剤調合師。 　　彼の調合した秘薬は、死者をも生き返らせるほど凄い物だったという。 　　かなり偏屈だったため、各国の誘いを断って、人里離れた森の中で暮らしていた。 　　アニスの純粋な心に折れて彼女を弟子にするも、ある陰謀に巻き込まれて命を落としてしまった。享年３２歳。 　　生前は親父ギャグやセクハラ発言で、アニスを良く困らせていた。

ドルーラ 　　アニスとサフィウスの魔力によって生み出された魔法生命体。 　　口が悪く、騒がしい上にセクハラが大好きと、サフィウスの悪い性格をそのまま受け継いでしまっている。 　　しかし反面、アニスのことを誰よりも心配し、温かく見守っている。 　　アニスのサポート的役割を果たしているため、彼女の健康には人一倍うるさい。

いもも 　　アニスが森の中で拾ってきた巨大な芋虫。 　　アニスにかわいがられているため、サリーナの嫉妬の対象になっている。 　　自分やアニスがピンチになると、口から粘着性の白い糸を吐く。

リーザ 　　近くのプルーム森に住む吸血姫。 　　ひょんなことからアニスと知り合うようになる。 　　吸血鬼の種族は長年をかけて進化したため、吸血鬼でも人間の血を吸わなくても生きていけるし（吸えば吸ったでパワーアップする）、 　　太陽が出ている時でも外を出歩ける。 　　過去の忌まわしい出来事から、彼女自身が人間を襲っていたため、最近まで人々から恐れられていた。

メネラス＝ファーレン 　　先代国王の時からフラーレン王国に仕える、お城のじいや。 　　赤ん坊の頃から面倒を見ていたアニスのことを溺愛し、薬剤調合師としての彼女の行く末を案じている。 　　本人は一刻も早くアニスにお城へ戻ってほしいと願っているが、彼女の固い決意を知っているため、強くは言えないでいる。

サリーナ＝セレリアンシェ 　　フラーレン王国の隣国の、小国セレリアンシェ王国のお姫様。１０歳。 　　兄弟は男しかいないため、アニスのことを姉のように慕っている。 　　おてんばでやんちゃ。 　　いももやドルーラのことを敵対視しているが、それはアニスを独占したい嫉妬心からきている。

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