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「アオちゃんアオちゃん！！とっても水が綺麗だよ！！」 はしゃぎながら湖の中へと足を入れるミモリを見て、俺は溜息をつかずにはいられなかった。 今日は一体、どれくらい進むことが出来たんだろう。 この前は花畑で長い長いランチタイム、その前は牧場で暴れ牛にのってのロデオと来たもんだ。 こんな調子じゃ、いつまで経ったって魔法の書なんか見つかりっこない。 「すっごいねアオちゃん！！こんなにおっきな湖、あたし初めて見た！！」 そんな俺の心もしらないノーテンキなミモリは、バシャバシャとはしゃぎまくる。 やっぱり出てくるのは、溜息ばかりだ。 「ねーねーアオちゃん。アオちゃんの世界にもこんな湖あるの？」 突然ミモリは、俺に質問をふってきた。 「こんな湖って？」 「だから、ここみたいにとーってもおっきくって、すっごくキレイな湖」 「さあな。探せばあるんじゃねーの？」 「ふぅん……そーなんだ」 ミモリはしきりに頷く。 「それがどうかしたのか？」 「あたし……もっとアオちゃんのこと知りたいな」 「はあっ！？」 突然のミモリの言葉に、俺は一瞬頭の中が真っ白になる。 話が何の脈絡もなく肥大してるような気がするんだが…… ……っていうか、ひょ、ひょっとしてミモリは、俺のことを……」 「えいっ！！」 そしてまた突然、水しぶきが飛んでくる。 「うわっ！？」 俺はガードしようとするが、まともに水がかかってしまい…… 「やっぱアオちゃんは、そっちの姿のほうがかわいいよ」 「コラー！ミモリー！！お前、何てことするんだ！！」 「キャハハハハ」 カエル姿にされた俺は抗議の声を上げるが、ミモリは楽しそうに笑い声を上げるのであった。 |
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