| 菜々子 |
「９月３０日にしか走らない、特別急行『なまず号』か……」 |
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「どうしたの菜々子さん？あ！それって今度走るミステリートレインのチラシじゃない！！」 |
つばさ |
| 菜々子 |
「うん。なんか、ヴェガ以上の設備が整っているらしいね」 |
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「さとみさんがすっごく喜びそうだね！」 |
つばさ |
| 菜々子 |
「ははは。確かに。でも、この電車ってあんまりいい噂聞かないんだよね……」 |
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「何かあったの？」 |
つばさ |
| 菜々子 |
「確か、去年走った時は乗客の半分が忽然と姿を消して大騒ぎになったのよね」 |
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「ええっ！？」 |
つばさ |
| 菜々子 |
「ホント、あの時はすごかったよ。警察まで出動したんだから」 |
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「そんな曰くつきの列車が、また走るんだ……」 |
つばさ |
| 菜々子 |
「……そう言えば、ウチのチーフも乗っていたのよね」 |
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「料理長さんは無事だったんだ」 |
つばさ |
| 菜々子 |
「でも、その時のことあんまり話したがらないのよね」 |
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「何かあったのかな？たとえば恋人が事件に巻き込まれちゃったとか」 |
つばさ |
| 菜々子 |
「わからないけど……チーフって、結構謎が多い人だからね」 |
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「例えば？」 |
つばさ |
| 菜々子 |
「そうだなぁ……元軍人だって話を聞いたことがあるし……」 |
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「ぐ、軍人！？」 |
つばさ |
| 菜々子 |
「外国で、同じように特急や戦艦に料理人として乗っていたって話も聞いたことがあるし……」 |
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「ホントに、謎が多い人だね」 |
つばさ |
| 菜々子 |
「まぁ、詳しくはチーフから直接聞いてよ。案外つばさちゃんのようなカワイイ女の子にだったら話してくれるかもよ？」 |
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「もぅ、菜々子さんってば。でも……ミステリートレインの話は興味あるから聞いてみよっと♪」 |
つばさ |