このお話は筆者が北陸新幹線を使って帰省した時に体験したお話です。

「語り手はいつものように、フェレス報道局の薄倖の美少女、シェラがお送りします」

　こら。勝手にナレーション入れるな。

「いいじゃないか別に。これくらいしたって」

　まぁ……そうなんだけど……

「心の狭い人間は嫌われるよ？」

　でもなぁ……いつものパターンで、だんだんと要求が大きくなってくしなぁ……芽は早いうちに摘んでおくに限るし。

「酷いなぁ。ボクがいつ、そんな事言った？」

　この前。お前、言うにことかいて北京ダック食べたいとかぬかしてただろ？人の足元みやがって。

「え？な、なんのことかなぁ？」

　その前もデラックスチョコレートパフェとか抜かしてたし……

「あ、あはは……」

　一緒に食うこっちの身にもなってみろ。スッゴク恥ずかしかったんだぞ。わかってんのか？

「ボ、ボクお仕事行ってきまーす」

　あっ！逃げるな！！