バスは無事長野駅に到着し、シェラ達の長旅も終わった。

「うーん！！」

　真っ青に広がる青空を見ながら、イリスは大きく背筋を伸ばす。

「るー」

「イリスも宇宙人ごっこ？」

　シェラはげんなりしたように呟いた。

「まぁ、細かいことは気にしない。それよりも、これから鈍行で変える？それとも新幹線？」

「新幹線」

　シェラは即答した。流石に鈍行に乗って帰る気力は、もう残っていなかった。

「そう、じゃあさっさと切符買って帰りましょうか」

「うん」

　そして二人は切符を買い、新幹線に乗って上田へ向かうのであった。

　後日、木島駅は飯山線ではなく長野電鉄線で、しかも既に廃線になっていたということが発覚し、シェラはイリスからたっぷり教育的指導を受けるのであった。