改札を抜けて窓口に行くと、案の定、払い戻しを求める人達の行列ができていた。

「こんな時くらい、臨時の窓口も受ければいいのにね」

　ぶつくさ文句を言いながら並ぶこと１０分。

　やっとシェラの番が回ってきた。

「すみません！ふざけたアナウンスされたおかげで時間を無駄にしました！！区間変更と払い戻し、それに謝罪と賠償を請求するニダ！！」

「はっ！！貴様のような、公然猥褻が服を着ているような、淫乱女神に払い戻すような金も謝罪もない！！顔洗って出直してこいやー！！」

「フ○ーック！！」

　シェラとエミル、毎度激しい応酬が繰り広げられる。

　そんなこんなで３分経過。

「じゃあ、そういうわけだから、区間変更でよろしく」

「はいよ」

　かなりはしゃったやり取りではあるが、シェラは区間変更を選んだ。

　切符を持って急ぎ足でホームへ。

　さて、シェラが選んだルートとは……？