電車が地下を抜けると、車窓には海が広がっていた。

「へー。海が見えるんだこの路線って」

　シェラは思わず感嘆の溜息を漏らす。

　海に朝陽が反射し、きらきらと輝いていた。

「これはなかなかいい景色かも」

　シェラはしばらくそのこうけいに見惚れていた。

　そして列車はそのまま進んでいき、海浜幕張駅に着いたのであった。

「よーし。頑張っちゃうぞー。ボクの腕がどこまで通用するかわからないけど、全力を出さないとね」

　シェラは二度三度腕を振ると、全国ぷよマスターズが開催される幕張メッセへと向かった。

　おしまい。

「……って、これでおしまい！？」

　ああ。そうだが。それが何か？

「激しくつまらない！！魔導コミケとか、ぷよぷよの大会とか、ぷよまんとかの話は！？」

　うーん……記憶が曖昧なんで。あ、でも、田中勝己さんのライブはよかったぞ。灼熱のファイヤーダンスの熱唱、最高だった。生涯二度目のライブだったからな。ちなみに初めてはダ・カーポ。三度目はマチルダだ。４度目は岩本さなえ？

「誰もそんなこと聞いてないし。っていうか、どんどんマニアックな方にいってるね」

　いいんだよ。人生いろいろ、人それぞれだ。

「すっごく納得いかないんだけど……この次の話はちゃんとまじめに書きなよ？」

　俺はいつだってまじめだこのヤロー。

「はいはい。口だけ口だけ。こんな読むに値しない過去最低な手抜き作品書く人の言うことなんて、誰も信じないよ」