軽やかな春風にのった桜吹雪が、桜色のシャワーとなって街の遊歩道に降り注ぎます。
　こんな穏やかな天気の日には、なんだかみんなとお花見に行きたくなります。
　初めまして。水無川蜜柑（みながわみかん）です。春と言えば入学のシーズンでたくさんの新入生さんが入学してきます。
　それにあわせて各部活の勧誘も活発になるのですが、残念なことに新聞部には一人もきてくれそうもありません。
　これも全部私が不甲斐ないせいです。顧問の木幡先生はそんなこと気にするなといってくれますが、やっぱり気にしてしまいます。
　でもわたし、負けません。例え一人であっても、頑張ってみんなに認められるような部にしてみせます！
　お父さんとお母さんにいっぱい愛してもらってるのに、こんなことでめげていてはバチがあたります。
　さて、今日は街の外れにある山にのぼってみたいと思います。
　何か新しい発見があるといいのですが。
　春といえばふきのとうやたらの芽、たけのこや菜の花とかですよね。
　私が以前住んでいたところにはとっても取りきれないほどのそれらがあって、よくてんぷらとかおひたしにして食べていました。でも今住んでる場所はあまり自然がないのが残念です。
　住めば都、といいますが時々昔のことが懐かしくなったりします。
　お店でもよく見かけたりするのですが、やっぱり取れた手が一番おいしいのです。
　だから自然の素晴らしさをみんなにわかってもらうためにも頑張って取材してくるつもりです。