第14話
デパ地下の誘惑


けさみ 「チーフ、頼まれ物ってこれだけですよね?」
「えっと、ちょっとまって。今確認するから」 その子
けさみ 「あーあ、早く帰りたいなぁ。こんな雨の中買出しさせられるなんて」
「文句言わないの。えーっと、越前がに、ほうれん草、ニンジン、タマネギ、タマゴ、トリュフ、松坂牛ヒレ肉、白ワイン、くるみ、イカ、サザエ……あ、小麦粉まだ買ってないわね」 その子
けさみ 「小麦粉かぁ。急いで買ってきますね」
「そんなに焦らなくっても大丈夫よ。さ、行きましょ」 その子
けさみ 「はーい」
「えっと小麦粉、小麦粉……と」 その子
けさみ 「あれ!?チーフ、あれ見てください!!」
「どうしたの?……あっ!!あれって幻といわれてる岡野堂のメロンパンじゃない!!流石老舗デパートの地下食料品売り場だけのことはあるわ」 その子
けさみ 「チ、チーフ!!向こうにも!!」
「あ、あれは!!限定販売の北屋ローズクッキー!!」 その子
けさみ 「キャー!!あっちには!!」
「ど、どこどこ!?」 その子
(それから3時間後)
雷爆 「……で、大幅に時間が遅れた上にいらんもんを買ってきたわけか」
「ごめんなさい……」 その子
けさみ 「すみません……」
「まったく、食品は鮮度が命だって言うことがわかってるのか、お前達?罰としてお前達の食事はナシだ」 雷爆
その子 「そ、そんなー!!」
「つべこべ言うな!!少しは反省しろ!!」 雷爆
けさみ 「ううっ……以後気をつけます……」



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