このお話は筆者が所用で長野駅に行った時に体験したお話です。

　で、案内役はいつものように……あれ？

「……………………」

　どうしたんだシェラ？そんなにおっかない顔しちゃって。

「……………………」

　ひょっとしてこの前のこと……怒ってる、とか？

「決まってるじゃないか！！なんでボクが１０キロも歩かなくちゃイケナイんだよっ！！」

　い、いや、その、それは仕事だから……

「だったらボクやらない！！ストライキに突入するんだ！！」

　そー駄々をこねるなよ。

　仕方ないだろ？本当に体験したことだったんだから。

「なんと言われても、イヤな物はイヤ！！ボクもうやりたくない！！」

　ワガママなやつだなぁ……そんなこと言うなら給料カットしちゃうぞ？

「別にカットされてもいいもん。お金がなくなって食事が水と試食コーナー巡りだけになっても、そっちの方がマシだもんっ！」

　そこまで言うか……

「とにかく、ボクはもうあんな仕事はしたくないもんっ！おかげで足がガクガクだよっ！！」

　悪かった！謝る！！この通り！？な？

「ぜぇぇぇぇぇっったいに、許さないもんっ！」

　チョコレートパフェ３杯つけるから。

「もうその手にはのらないんだから」

　お願い！！お前がいないとこのコーナー自体が成立しなくなっちゃうから、頼むから仕事してくれ！！

「……………………」

　今度温泉に連れてってやるからさ。な？だから、お願いっ！！仕事してちょうだい！！

「……本当に、反省してる？」

　も、もちろん！！

「もう二度と、ボクにあんなことさせないって誓う？」

　誓う誓う！！誓います！！

「……はぁ、しょうがないなぁ〜」

　おおっ！！やってくれる気になったか？

「どうせボク以外やる人いないんでしょ？」

　よ、よくわかったな……

「顔にそう書いてあるもん。それじゃあ、行ってくるね」

　おう、気をつけてな！！

「はぁ……湖さんってホント、ボクがいないとなんにもできないんだから」

　ちょ、ちょっと待てい！！最後の一言、余計だ！！

「聞こえないよ〜♪」